キリギリス 飼育ケース ストロボライト・タコメーター(アプリ)
・鳴いているキリギリスの翅の動きを調べる。
・ストロボライトでRPMを変えながら,動画を撮影する。
・翅の動きを,スローモーションで見ることができる。
キリギリスのオスは、左右の翅を擦り合わせて鳴きます。仕組みは、左前翅の裏側にある『やすり器』と右前翅の表側にある『摩擦片』を,高速で擦り合わせて音を出します。その音が,摩擦片にくっついた『発音鏡』で大きく響くようになっているそうです。 翅の動き(振動)をスローモーションで見てみたいと思って、iPhoneのスローで撮影してみました。翅の動きをゆっくりと見ることができました。 次に,夜間にストロボライトでrpm(1分間の振動数)を変えながら照らしました。翅の振動数とライトのrpmが一致すれば、翅の動きは止まって見えるはずです。そしてrpmを少しずらせば、ゆっくり動く翅の動きを観察できるだろうと考えました。 ところが、あに図らんや、最大値の6000rpmまで上げていっても、翅の動きは止まりません 困った時の,ChatGPT頼み!「鳴いてるキリギリスの翅の動きを,ストロボライトで照らして止めて観察したいです。ストロボのRPM(フラッシュ/分)をいくらにすればよいですか?」すると,『ニシキリギリス』の『翅の擦り合わせ運動(ストローク)』は15回/秒=15HZなので,およそ900RPMにストロボライトを設定してください。」というアドバイスを得ました。 そこで,アプリ『ストロボライト・タコメーター』でRPMを変えて動画を撮りながら,翅の動きが静止して見えるポイントを探すことにしました。 900RPM辺りで,確かに翅の動きがスローになっていましたが,ストロボのRPMと動画のFPSが不具合を起こしてフリッカーが発生し,とても見にくい動画になってしまいました。 でも,翅の動きには『ハーモニクス(倍音)』があるという情報を得ました。2倍の1800RPMで撮ってみても,速さにあまり変化はありませんでした。2700RPMではスローになりはしましたが,止まってはいません。静止して見えるポイントを探すため,RPMを少しずつ変えながら,翅の動きを撮影していきました。 再現性は怪しいですが,2610rpm(44HZ)辺りで,翅の動きが最も小さくなっていました。翅を少し広げた状態だけでなく,ほぼ閉じた状態の姿が観察できました。 キリギリスは,「ギリ〜ッス,ギリ〜ッス,チョン!」という音程が変わる鳴き声なので,翅全体の動きが完全に止まった瞬間を撮ることはできませんでした。しかし,2600RPM辺りで,翅の動きをスローモーションで見ることができました。 結果的に,鳴いているキリギリスの翅の動きは,左右に少しだけ開閉するだけでした。ただ,翅の擦り合わせのスピードを部分的に変えることで『ギリ〜ッス チョン!』と,音色を変えているようです。
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