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背高のっぽのハスの花

  • 背高のっぽのハスの花

材料

スマホ 三脚 

内容

・背高のっぽのハスの花の秘密を探る。
・持ち主に取材したり,生育環境を調べたりする。
・生育環境や生存競争によって,丈が伸びることがわかる。

詳細

レンコン畑で,美しく咲くハスの花。泥の中の地下茎から花茎や葉柄を長く伸ばします。水面で咲くスイレンとは違って,白やピンクの花は,水面から50〜150cmの高さで咲くそうです。 3箇所で調べた花の高さは74cm,113cm,134cmでした。 ところが,道路沿いにあるブロック作りのレンコン畑のハスの花を見てビックリ! 草丈が異様に高いのです!こんなに背の高いハスは見たことがありません。何と2m以上もありました! 持ち主によると,レンコンを採るために,近所の池から移植したそうです。 ブロックで囲った手作りの池なので,水深は30cmもありません。だから,「地下茎から測った草丈は,水深が深い池のハスと変わらんやろ。」とのことでした。 それにしても,この池の中で草丈に違いがあるのはなぜでしょう。 真ん中辺りだけが低くて南側は高く,北側はさらに高いのです。しかも北側は早くに花が咲き,多くはすでに実をつけています。 この違いは,植っている密度に関係があるようです。北側は比較的密生しているので競争率が高く,光を求めて高くなり(光屈性),成熟も早くなったのではないでしょうか。 以前,子どもたちに募って,タンポポの草丈競争をしたことがあります。密生しているところでは,草丈が異常に高くなっていたことを思い出しました。 ふと目に止まった背高のっぽのハスの花は,特殊な生育環境と生存競争から生まれたものだったんですね。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物 植物 探究心 962
夏
野原;
野原
普通
少し危険
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