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巨大静電気クラゲを空中浮遊させよう

  • 巨大静電気クラゲを空中浮遊させよう

材料

荷作りテープ(ポリエチレン) 両面テープ ゴム風船 メガホン(ポリエチレン製)フェルト(ウール) 万能ハンド

内容

・静電気クラゲを巨大化させて空中浮遊させる。
・静電気クラゲの足を長くして「巨大静電気クラゲ」を作り,風船やメガホンで浮かせる。
・マイナス帯電同士で斥力が働き,大きな静電気クラゲでも空中浮遊させることができる。

詳細

No.769「お手軽・静電気クラゲで遊ぼう」で,簡単な「静電気クラゲ」の作り方を紹介してあります。 ここでは「大きいことは良いことだ!」ということで,「静電気クラゲ」を巨大化させてみましょう。 荷作りテープ(ポリエチレン製)を,3mぐらいに切ります。端をほぐし,2枚に分けて割くことで本体を軽くします。これが大事なポイントです。 さらに1枚を4つに割きます。その中の1つの真ん中に,マジックペンで印をつけます。これを6つ用意します。 それぞれを真ん中で重ねながら,小さな両面テープで固定していきます。これで,長さ1.5mの足が12本できました。 真ん中(両面テープで固定したところ)で半分に折り曲げて長机の上に寝かせ,ウールのフェルトで端から端までしっかり擦ります。全ての足が机にピッタリ張り付けば,マイナス帯電バッチリ! 手で上に投げ上げようとすると,静電気クラゲの足が腕に絡みついてきます。そこで,100円ショップの万能ハンドで端(重ねた真ん中の部分)をはさみ,素早く上に投げ上げます。 すると,マイナス帯電している足同士が反発し合って,12本の足が大きく広がります。 そのままでは落ちてくるので,浮遊させるためには広い面積で下から反発させる必要があります。風船やメガホンをたくさん用意してウールのフェルトで擦り,こちらもマイナス帯電させておきましょう。それらで下から支えるようにするとマイナス帯電同士で斥力が発生し,「巨大静電気クラゲ」がダイナミックに空中浮遊する・・・はずでした。 5人の大人が各々マイナス帯電させた風船とメガホンを持ってチャレンジしました。しかし,足が長すぎたのか上手く浮かべることができず「3m巨大静電気クラゲ」の空中浮遊は撃沈に終わりました。 そんなこともあろうかと作っておいた「2m(そこそこ)巨大静電気クラゲ」で再チャレンジです。テイク1は帯電が不十分で失敗! でも2回目には,見事に空中浮遊させることができました。2mの足が大きく広がり,真ん中は3mぐらいまで浮かび上がりました。なかなかの壮観!大成功です! これが限界ではないと思います。協力してくれる人数を増やしたり帯電を強化したりして,3m,4m,5m静電気クラゲにチャレンジしてもらいたいと思っています。 この静電気実験は,湿度が40%以下であれば成功率がアップします。「乾燥注意報」が発令されている日が狙い目です。 「静電気クラゲ」を天井や壁,人に近づけすぎると,静電気のはたらきでくっついてしまいます。それを利用した「襲いかかる静電気エイリアン」遊びも楽しんでみてください。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 静電気 探究心 939 秋冬
秋冬
室内;
室内
難しい
普通
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