太さ1mmのアルミ針金(100円ショップ) ラジオペンチ ビーズ 樟脳 トレーや洗面器
・アルミの針金で作ったアメンボを水面に浮かべて動かす。
・針金アメンボの前脚に樟脳のかけらをセットする。
・表面張力の差ができて,針金アメンボがゆっくりと動き回る。
アメンボは,水面に浮いてスイスイ移動できる昆虫です。それを可能にしているのは,脚先にびっしり生えている毛です。その毛には油分が付いていて間に空気が入り込んでいるので,濡れない=水を弾いているのです。でも,そのままでは,スケートリンクに初めて立った人のように,思い通りに移動できません。脚先には爪状の突起があり,これで水面をしっかりと蹴ることで移動できる構造になっています。さらに,体重がとても軽いので浮きやすいのです。 100円ショップのアルミ針金(太さ1mm)で針金アメンボを作ります。作り方は,日本ガイシのHPを参考にさせてもらいました。https://site.ngk.co.jp/lab/no96/ 比較的簡単に作れてよく浮きます。アレンジした針金アメンボの詳しい作り方は,動画を見てください。この形にこだわらず,オリジナルなアメンボを作ってみましょう。 6本ではなく4本脚ですが,水面に浮くアメンボができました。ここまでくると,何とか水面をスイスイと動かしたくなります。そこで樟脳船を参考にして,針金アメンボに樟脳をセットできるように工夫しました。ポイントは,樟脳のかけらを捉えつつ,昇華していく樟脳の分子を排出する部分を作ることです。セットする樟脳の数や場所をいろいろ試してみました。前脚の片方に樟脳のかけらを入れると,コーナーでも止まらず回避して動き続けることが分かりました。 一頭ならいいのですが,複数の針金アメンボを浮かべると,やがてくっついて離れなくなります。観察すると,体の一部が触れたとき,互いの表面張力で凹んだ脚元の水面が一つになってしまい,そこから逃げ出せなくなるためだと思われます。 アメンボが浮かんでいる水面に,台所洗剤を1滴垂らしてみましょう。一瞬で,針金アメンボは沈んでしまいます。洗剤の界面活性剤が,アメンボを浮かせていた水の表面張力を打ち消してしまうからです。これは,本物のアメンボでも同じように起こる現象です。
物理 | 物質の状態 運動 | 探究心 | 828 | 春夏秋
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