発泡スチロールのレンガ,発泡スチロール・スライサー,アルソミトラの型紙,ハサミ,滑り止めフェルト,スチレンボード
・アルソミトラモデルを飛ばし続ける。
・モデルのすぐ後ろに斜めに持ったダンボール板などで斜め上に向かう気流を作る。
・モデルを下からの気流で支えることができる。
発泡スチロール(発泡レンガ:100円ショップ)を極薄にカットしてシートを作ります。これで,アルソミトラの翼果(滑空する飛ぶ種)のモデルを作ります。発泡スチロール・スライサーの主な材料は,0.2㎜のニクロム線とバネです。電源装置で9Vの電圧をかけるか,不要になった9VほどのACアダプターを使います。シートの厚さは座金1枚の厚さ(1mm)になります。まだ分厚い場合は,ニクロム線の両端をねじ釘で押さえつけて微調節します。カットのコツは,最初から最後まで同じペースで押し切ることです。 シートにアルソミトラの型紙(実物の形をシート一杯に拡大)を当て,丁寧に切り出します。翼の重さは0.5g。先端の両面におもり(直径2.2㎝フェルトシート:100円ショップ)をとめます。おもりの重さは0.4g。安定して飛ばすためには,中心がずれていないことが重要です。翼の表面に凹凸をつけると滑空性能がアップすると,Newtonの特集「知られざる植物の世界 驚異の植物たち」で紹介されています。凹凸があると小さな空気の渦ができて気流が流線型になるため,揚力が発生するようです。そこで,ボールペンの丸い頭で凹みを全体につけます。全体の反りを平らに戻します。翼果の左右の後端をほんの少し上に反り返します。 飛ばし方は,モデルの後ろの中心を軽く摘み,頭上から水平に軽く押し出すようにして離します。ひらひら飛ぶときは、おもりを少し重くします。大きく波を打つように飛ぶ場合は、反りを小さくします。左に旋回する場合は,右の翼の右端をほんの少し上に反り返します。飛行軌道が波打ったり左右に曲がったりせず,スムーズにまっすぐ滑空するように微調整します。5m以上飛ばすことができれば合格です。ここから,さらに飛行距離を伸ばし,自由自在にコントロールできる方法を練習しましょう。 A3以上のスチレンボードか平たい箱を両手に持ちます。モデルを,別の人に頭上から前に飛ばしてもらいます。慣れたら一人でも可能です。飛び出したモデルのすぐ後(20㎝以内)を斜め上に向けたボードを持って追いかけます。そうすると,板に当たった空気が斜め上に空気を押し上げることになります。その気流にうまく乗せられると,モデルは高さをキープしたまま飛び続けます。斜めにする角度は,経験的に体得してください。ボードを左右に傾けることで,進路をコントロールすることもできます。 体育館のように広いところで練習してから,風が吹き込まない廊下などでも挑戦してみましょう。上級者は,広げた両手のひらや顔面でも,気流を作って飛ばすこともできるようです。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) 種(たね)を集めよう(3)飛ぶん「種」(だね) 飛ぶ種子(たね)で遊ぼう1 飛ぶ種(たね)で遊ぼう2 ニワウルシ
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