風船(天然ゴム製),ミカンの皮,リモネン(シールクリーナー),サラダ油
・リモネンで風船を割る。 ・膨らませた風船にリモネンをつける。 ・天然ゴムが,リモネンで溶けることがわかる。
大きく膨らませた風船を,手を触れることなく割るという科学マジックがあります。針を突き立てれば瞬時に破裂しますが,時限爆弾のように,しばらくしてから割れるのが不思議です。
演示者は,膨らませた風船に,観客にわからないよう少量のリモネンをつけていたのです。
リモネンには,発泡スチロールなどを溶かす力がありますが,ゴムを溶かすこともできます。リモネンと風船(天然ゴム)の構造がよく似ているため溶け合い、ゴムの分子同士が引き離されるため,しばらくすると風船が割れるのです。
ミカンの皮を押しつぶしたときに飛び出す汁(リモネン)やシールクリーナー(主成分リモネン)を風船に吹き付けても割ることができます。同じ油類のサラダ油をつけると,リモネンよりも割れるまでの時間が長くなります。リモネンよりサラダ油の方がゴム分子を引き離す力が弱いためです。
うまく調合して,風船が割れるまでの時間を思い通りにコントロールしてみましょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) 風船で動物を作ろう ミカンネットでミカンを割ろう ミカンの皮で花火遊びをしよう
化学 | 化学反応 | 因果関係 | 664 | 春夏秋冬
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室内; |
やさしい
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普通
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