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海藻サラダパックで海藻標本を作ろう

  • 海藻サラダパックで海藻標本を作ろう
  • 海藻サラダパックで海藻標本を作ろう

材料

海藻サラダ,段ボール,台紙(ケント紙),布,新聞紙

内容

・海藻標本をつくる。
・スーパーなどで販売されている海藻サラダパックを利用して、標本にし海藻について調べる。
・海藻のことが分かるようになってくる。

詳細

 海藻の標本を作るには、潮が引いた後の海岸で、流れ着いた海藻を拾ったり、岩についている海藻を採取したりしたものを使います。けれども、海まで出かけなくても、スーパーの鮮魚コーナーなどで売られている海藻サラダを使って、ミニ標本を作ることができます。スーパーでは、色とりどりの海藻を数種類パックしたものを海藻サラダとして販売しています。パック入りの海藻は塩抜きが済んでいますが、念の為に水道水で十分に塩抜きをします。しっかり塩分を抜かないと、表面に塩が浮いたり、湿気を呼び込んでカビが生えることもあるからです。
 容器にたっぷりの水を入れ、パックから取り出した海藻を浸して5分ほど塩抜きをします。海で採取した海藻の場合、塩抜きの時間は紅藻類なら10分、緑藻類なら20分、褐藻類なら30分ですが、パック入りのものは、どれも5分ほどで十分です。塩抜きを終えた海藻を台紙に載せていきますが、この作業は水中で行います。水中で台紙(ケント紙)の上に載せ、ピンセットや筆などで丁寧に形を整えます。整えた海藻の形を崩さないように、台紙ごとゆっくり水から引き上げてスノコに載せます。スノコを斜めに立てかけるようにして5分ほど水切りをします。(時間が長すぎると海藻が縮んだり、台紙が曲がったりします)
 次に、ダンボール、台紙、布、新聞紙、ダンボール・・・と順に重ね、これを繰り返してすべての標本を重ねます。最後に5kg程度の重しを載せます。台紙に接する布は、海藻が自分の糊分で新聞紙に張り付くのを防ぐ役目をします。 一日に二度ほど新聞紙を新しいものと交換しましょう。また、横から扇風機の風を当てると、薄い海藻なら1日、厚いものなら2日ほどでしっかり乾きます。
 ダンボールや新聞紙を取り除き、布を丁寧にはがすと、海藻は台紙にぴったり張り付いているはずですが、はがれていれば、糊で貼って再形成します。最後に、標本にふさわしいデータを書き込んだラベルを貼って完成です。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ)  テングサを海岸で拾ってみよう 乾燥ウミホタルを光らせよう テングサでところてんを作ろう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物 植物 探求心 631 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
やさしい
少ない
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