トイレットペーパーの芯(4cm以下の直径で、比較的固いものが投げやすい),ビニルテープ
・トイレットペーパーの芯を20m以上飛ぶ飛行オモチャminiピークを作ります。
・指を使った独特の投げ方をします。
・ジャイロ効果を利用した飛行の様子が分かる。
作り方
トイレットペーパーの芯を3cmの長さで切ります。その一端にビニルテープを3周巻きます。写真では白いビニルテープを巻き,巻いていない方に色を塗っています。
投げ方
ビニルテープの巻いてある側を進行方向に向けて,写真のように曲げた中指と薬指,親指で挟むように持ちます。腕を前に振り出すと同時に,曲げていた中指と薬指でminiピークをはじきます。この動作で回転を与えながら推進させることができます。
原理
動いている物体はその動きをずっと続けようとする性質があります。この性質を応用すると,回転を与えた物体はその回転を続けようとするため,軽いトイレットペーパーの芯が空気抵抗を受けてもほとんどぶれずにまっすぐとんでいきます。また,ブレが生じても頭の部分をもとに戻して安定しようとする効果(ジャイロ効果)が働くためさらに安定飛行が実現します。
戦時中に米軍が空き缶で作ったピークというオモチャが流行りました。そのオモチャを幼少のころ教わり,よく作って遊びました。その経験をもとに,miniピークを作成しました。ピークは,Xジャイロ(アメリカ製玩具)として2O世紀後半に輸入され再評価されました。そして,ペットボトルで作る飛行リング(足利祐人先生),紙製飛行リング(山田善春先生)といった身近なものを利用する工夫で日本中に広まりました。
今回の作品のメリットは,作りやすさと安全性です。また,独特の投げ方にも特徴があります。ここで示した指でスピンをかける投げ方以外にも投げ方はあるので見つけてみてください。さらに,「穴をふさいで投げたら?」「回転させないで投げたら?」と考えると,空気抵抗やジャイロ効果などの科学の原理が見えてきます。
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物理 | 力 | 遊び心 | 592 | 春夏秋冬
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室内; |
やさしい
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少ない
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