蓄光シート(1畳大または蓄光塗料と1畳大のボード),カメラ用のストロボ
・蓄光シートにかげを残す
・暗室の中で蓄光シートの前に立ち,ポーズを取る
・ストロボの光を浴びせ,自分のかげを確認する
「かげをつかまえる」ということは現実にはできません。もちろん自分のかげを見ることは可能ですが,当然,光と反対側に,自分と同じ形にしか見えません。でも,自分の動きと違ったポーズを取るかげがあったら,それは何とも今まで持つ「かげ」の感覚を全く違うものにしてくれることでしょう。実は環境さえ整えば十分可能な実験なのです。
真っ暗にした部屋で大きめ(畳1畳大程度)の蓄光シートに向かい,ポーズを取ります。このとき,蓄光シート側に顔が向くようにしましょう。もう一人の人がカメラのフラッシュをたきます。強い光がポーズを取った人に浴びせられます。当然,そのポーズの形には光が当たらないので,かげができます。でも,ポーズを取るのをやめてもそのかげは残ったままなのです。
これは,蓄光シートの表面に塗られている光を蓄えやすい物質に当てられた光がエネルギーとして蓄えられ,それがゆっくりと,徐々に放出されることで,あたかも「かげがつかまえられた」ように見えるのです。ポーズを取っている部分は光が当たらないので,エネルギーは蓄えられず真っ暗です。光が当たった部分は,高性能な蓄光シート(数万円)なら数時間も光り続けることが可能です。比較的安価に実験したい場合は,畳1畳大の板に蓄光塗料を塗ります。これなら数千円で可能です。多少ムラはできますし,かげが残る時間は限られますが十分楽しめます。また,蓄光シートを名刺大に切り,ポケットにしのばせた後に指をあて太陽光や電灯に10秒程度向け,そのまま暗室に入ります。すると指を離してもしっかりと指の形にかげが残り,他の部分が明るく輝いていることがわかります。これが最も安価にできるかげをつかまえる実験でしょう。
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