昆虫図鑑 セミの抜け殻
・セミの抜け殻を集める。
・抜け殻からセミの種類を同定する。
・抜け殻からオスメスを見分ける。
初夏になれば,目につく数も増えるセミの抜け殻。その抜け殻をよく見ていくと,いろんな事が分かります。抜け殻は生体と違い腐りにくく,たくさん集めてもそんなに生態系に影響を及ぼさないので,コレクションしやすい題材です。
まず種類ですが,身近で一番分かりやすいものはニイニイゼミでしょう。小さくて丸っこく,泥をかぶっています。こんなに泥だらけのセミの抜け殻は他にありません。近年増えてきたクマゼミは日本最大のセミ。抜け殻も一番大きいです。
ミンミンゼミとアブラゼミは大きさや雰囲気が良く似ていますが触覚が頼りなく毛が少ない方がミンミンゼミです。ほっそりしたヒグラシとツクツクボウシも雰囲気が良く似ていますがかさかさした感じですぐにくしゃっとつぶれてしまいそうな色の薄い方がツクツクボウシ,ヒグラシはツクツクボウシよりも硬く色が濃いです。
オスメスの見分けは,抜け殻の尻の先端を見ます。種類によって違いますが,抜け殻を仰向けにして尻の先端を見たとき,先端が2つに分かれている(アブラゼミやヒグラシの場合縦に線が入っているように見える)方がメスの場合が多いのです。
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生物 | 動物 | 遊び心 | 552 | 夏
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野原; |
やさしい
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少ない
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