ツバキの葉(やや大きめ)、爪楊枝、細手のストロー、はさみ
・ツバキの葉でよく回る風車を作る。
・左右のバランスを考えて、葉を切り、爪楊枝を軸にしてストローにさす。
・ストローを持ち、軽く動かすだけでよく回る。
単純な工作ですが,自然教室や野外遊びで簡単に材料が入手でき,コツを覚えるとすぐに作れ,回ったときの感動が味わえる楽しい遊びです。バランス感覚や自然の形の妙味も味わえます。
ツバキの葉は10cm程度の大型のものを使います。葉柄をハサミで切り,左右のバランスを考えながら,図のように上下を中央から半分ずつ切り落とします。何か忍者の手裏剣のような形に見えたらOKです。中央に軸になる爪楊枝を刺すので,あまり真ん中まで切ってしまうとその場所がなくなります。注意しましょう。
爪楊枝は必ずツヤのある表面から刺します。今まで指導していて,何度注意しても裏面から刺す人が多かったです。イメージとして葉の表面が風車の表だと考えてしまうのでしょう。ツバキの風車は裏面が上にきます。表面から裏面に1cmほど爪楊枝の先が出れば残りの部分はすっぽりとストローに入れます。このとき,牛乳パックに穴を開けるために斜めに切り口のとがった方を使わず,切り口の丸い方側に爪楊枝の元を入れます(回りにくくなります)。
これで風車の完成です。実に簡単ですが,大切なのは回すことです。ツバキの葉の裏面の真上から息をフーッと吹きかけてもいいのですが,ストローを持って真横に軽く動かすだけでも勢いよく回ります。こうやって回るくらいの風車が最もバランスがよく,上手に作られたものだと言えるでしょう。材料は多めに用意していくつも作ってみましょう。いつも何気なく見ていた庭のツバキや山のヤブツバキが「風車のできる花だ(葉だ)」と興味を持つようになるでしょう。
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