ミカンネット,ミカン
・ミカンネットでミカンを割る。
・ミカンネットに入れたミカンを,ブンブンゴマにする。
・遠心力でミカンが割れる。
ミカンとミカンネットで,誰もがビックリするような実験ができます。この実験では,長さ50�のミカンネットを使います。ミカンは,汁が飛ぶかもしれないので,熟しすぎて柔らかくなった物はさけて下さい。
まず,ミカンをネットに入れます。両端を両手の人差し指に一巻きして,外れにくくします。ミカンを回転させてネットをねじります。そして,ネットを引っ張ったりゆるめたりしながら,ブンブンゴマの要領で回転させます。
うまく回転させ続けると,ミカンが中央でだんだん縦長になってきます。そして,さらに回転させ続けると,ミカンがブハッと2つに割れてしまいます。
回転するミカンには連続的に遠心力が加わり,中身が外に向かって皮を押し広げようとします。そのため,限界を超えるとパックリ割れてしまうのです。試しに皮の一部に傷をつけておくと,そこから皮が裂けて割れます。つまり,皮の弱い部分や,中身の重量の重い部分に力がかかって割れるので,真っ二つになるわけではありません。3つに割れることもあります。
ミカンとネットでブンブンゴマができること自体が奇想天外なことですが,このミカンブンブンゴマには,優れた点があります。それは,ミカンを中央にセットしなくても,自動的に真ん中に寄ってきて,縦長になって回ることです。これも,遠心力のなせるワザです。
慣れてくると,手応えで割れる瞬間がわかるようになります。また,どうしても少しは汁が飛ぶと思いますが,子どもにとっては,それも付加価値として歓迎されます。気になるときは,百円ショップのカッパと防護メガネを用意しておきましょう。
一人でできるようになったら,二人組で挑戦してみましょう。ピッタリと息が合わないとミカンが割れないだけに,成功したら喜びが倍加することでしょう。名人の手にかかると,大きくて堅い夏みかんでも,30分かけると割ることができるそうです。最近は手に入りにくくなったミカンネットですが,ぜひ挑戦してみて下さい。
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