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トレンボー(ボタンホールパズル)で遊ぼう

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材料

アイスキャンディースティック,水糸,ドリル,瞬間接着剤,ボタン穴のある服

内容

・トレンボーの外し方をマスターする。
・ボタンの穴に取りつけたトレンボー(ボタンホール)パズルを外す。
・つけ外しをマスターしたら,他の人にも教えてあげる。

詳細

 トレンボーとは「取れない棒」という意味の造語です。昔からある「ボタンホールパズル」を,安く大量に作って,多くの子ども達に楽しんでもらえるようにしたものです。「ボタンホールパズル」は,木製・金属製など数種類が市販されています。  服のボタン穴に取り付けてもらって,それを外すだけのパズルなのですが,普通の考え方では絶対外せないでしょう。その秘密は,ヒモの長さが,棒の長さより1㎝ぐらい短い点にあります。身近におられる方で,これまでに自力で外せたのは,数学者やコンピューターエンジニアの人だけでした。つまり,このパズルは,あとで説明するように,数学的要素を含んだものなのです。  作り方は以下の通りです。工作などに使うキャンディースティック(約11㎝)の一端に,ドリルで2㎜の穴を開けます。水糸(太,約30㎝)を穴に通して2本重ねにし,スティックより1㎝ぐらい短くなるようにして固く結びます。水糸を使うのは,よじれにくく摩耗しにくいからです。反面とても解けやすいので,結び目を瞬間接着剤で固定します。余分な糸をカットして出来上がりです。  マスターしている人の手にかかると,拍子抜けするほど簡単に外れてしまいます。しかし,外し方を教えてもらったとしても,自力で外そうとするとまた外せなくなっているかもしれません。なぜなら,外し方が,簡単そうで意外な方法だからです。  トレンボーの付け外しの仕方は,以下の通りです。ボタン穴の上に,ヒモを輪にしてかぶせます。ボタン穴周辺の服をつまみ,糸の輪を通して手前に引っ張り出します。たくさん引っ張り出した方が,あとの作業がやりやすくなります。棒を反転させ,糸の付いていない一端を穴に通し,棒を引っ張り出せば取りつけ完了です。  外すときはこの反対をやるだけですが,これが案外難しいのです。試行錯誤しているうちに,ヒモがよじれているからです。ヒモのよじれを直し,棒を穴につっこんだ状態にまで戻します。あとは,動画のように,服の端をつまんで多めに引き出せばOKです。  スティックを最も長い辺とした直角三角形を考えてください。あとの2辺が,ヒモと服の一部になります。ヒモだけだとスティックより短いですが,服の一部を足せばスティックより長くなるので,取り外すことができるのです。  このパズルのすばらしいところは,外す楽しみ(苦しみ)よりも,付けてあげ,教えてあげる間のコミュニケーションにあると思います。相手がマスターするまで付き合う内に,どちらもニコニコ。できそうでできなかったことが,できるようになった喜びを,ドンドン広げていくことができます。失敗(苦労)体験は,成功体験の喜びを何倍にも増幅してくれるものだと思います。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) 手のひらに穴をあけよう(錯視)

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 遊び心 480 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
やさしい
少ない
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