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電気ぶちゴマを回そう

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材料

ネオジム磁石,ワッシャ,袋ナット,リード線,電池,アルミホイルかアルミ皿

内容

・電気ぶちゴマを回す。
・磁石・ワッシャ・袋ナットで組み立てたコマに,電流が流れるようにする。
・磁界と電流によって回転力が生まれ,コマは回り続ける。

詳細

 心棒のある普通のコマは数分間は回りますが,心棒のない No.231ぶちゴマを作ろうは長持ちしません。その代わり,後から回転力を追加できます。  回り始めたら,細布で側面をぶって回転力を与えます。回転が弱くなってきたら,またぶちます。これがぶちゴマといわれるゆえんです。電気ぶちゴマの名前の由来は,回転が弱まってきたら,リード線を磁石側面に接触させることによって回転力を追加できるという,ぶちゴマとの共通点です。  電気ぶちゴマの材料は,ネオジム磁石・ワッシャ・袋ナット・導線・電池・アルミホイルかアルミ皿です。コマの組み立ては,強力な磁力だけでOKです。接着すると,かえって導電不良を起こします。ネオジム磁石は,ダイソーのチェスタイプのマグネットから取った物を2個重ねて使います。1個だと背が低すぎて指でつまめないからです。ワッシャは鉄製の外径22㎜内径6㎜,袋ナットはM5,電池はアルカリ単3乾電池を使用します。  右利きの人が,時計回りにコマを回転させた場合について説明します。左手で電池の+極をアルミに押しつけ,人差し指で−極に接触させたリード線を押さえます。右手の人差し指と親指で磁石の部分をつまんでコマを回転させ,すぐに右手でリード線の他端を磁石の側面に接触させます。磁石の上面やワッシャに接触させると,止まってしまいます。回路が閉じて電流が流れ,加速しながら回転します。回転が安定したらリード線を離し,回転スピードが落ちてきたらまた接触させることによって,回転させ続けることができます。  コマが回り続ける原理は,No.477シンプルモーターと同様です。最初はアルミホイル上で回していたのですが,体裁とコマが場外に逃げないように,アルミ皿を回転ステージに仕立てました。電池は,皿の端にくっつけたアルミホイル片に当てます。ところが,回していると止まってしまうことがありました。原因は,電池が接する部分のアルミが変質し,導電しなくなるためでした。アルミホイルの面積を広くするか,初期のようにアルミホイル上で回すことで解消できます。電池とリード線のセットを2つ作り,2人がかりで同時に磁石の側面に触れさせると,さらなる高速・安定回転が実現します。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ぶちゴマを作ろう シンプルモーターを回そう New 電気ぶちゴマを回そう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 運動,電気 遊び心 478 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
普通
少し危険
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