フタホシコオロギ,飼育ケース,スポンジ・ペーパータオル,容器,スズムシの餌など
・フタホシコオロギを繁殖させる。
・温度管理をし,水と餌を与える。
・1年中,鳴き声を楽しむことができる。
フタホシコオロギは,ペットショップで,爬虫類・両生類・熱帯魚などの餌として売られています。1匹20円ぐらいですが,トカゲ・カエル・アロワナなどが大きくなると,餌代がかさみます。比較的簡単に繁殖させることができるので,挑戦してみましょう。
フタホシコオロギの羽の付け根には,その名が示す通り,2つの黄色っぽい斑紋があります。もともと熱帯性のコオロギで,奄美や沖縄など暖かい地方に生息しています。ですから,温度管理さえすれば,年中飼育・繁殖させることができます。コオロギといえば秋の虫ですが,春でもコオロギの鳴き声を楽しめます。
プラケースに餌入れと水飲み場を入れ,飼育面積を広くするために新聞紙などをクシャクシャにしたものを入れておきます。餌入れは,小さな個体も登れるようなものなら何でもよいです。餌は,スズムシの餌など,乾燥した物のみを与えます。余分な水分は,カビ発生の元になるからです。水飲み場として,台所用スポンジを容器に入れて,水をヒタヒタに入れておきます。これは,産卵場所を兼ねることになります。
卵を効率よく採って孵化させるためには,プラカップの底に3枚重ねのペーパータオルを敷き,水をヒタヒタに入れます。メスは,一番下のペーパータオルと底との間に産卵します。3日ほどして取り出し,フンなどを取り除いて軽く水洗いします。別の容器にペーパータオルを敷いておき,スポイトで水と一緒に吸い取った卵をまきます。空気穴を開けたフタをして2週間ほどすると,ゴマ粒のような幼虫が孵化します。水飲み場は,小瓶の口に丸めたペーパータオルを詰め込んだものを,横倒しにして使用します。
水と餌を切らさないことが重要ですが,もう一つ,大切なポイントがあります。それは,こまめに掃除をすることです。
結果的に過密飼育することになるので,脱皮がらやフンにダニやカビが発生します。これらを吸い込むと,場合によっては,咳が止まらなくなるなどの症状が出ます。以前飼育したとき,フンなどに水飲み場の水が漏れだして,カビが大発生していました。それを吸い込んだためだと思いますが,以後3ヶ月も咳が止まりませんでした。養殖業者は,キャップと防塵マスクを着用して世話をしているそうです。掃除は,子どもにやらせない方がよいでしょう。
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