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アルミ缶つぶしで,大気圧の大きさを体感しよう!

  • アルミ缶つぶしで,大気圧の大きさを体感しよう!

材料

アルミ缶 カセットコンロ 金網 シリコンのトング ボウル

内容

・大気圧の性質を知る。
・アルミ缶に少量の水を入れて熱する。沸騰したら逆さにして水に入れる。
・水蒸気が水に戻って,缶は大気圧につぶされる。

詳細

普段は感じることのない大気圧のパワーを,アルミ缶を使って調べてみましょう。準備物は,アルミ缶,カセットコンロ,金網,シリコンのトング,ボウルです。 アルミ缶に,少量の水を入れて加熱します。水が沸騰する頃には,缶の口から湯気が盛んに噴き出します。その勢いで,もともと缶の中にあった空気は追い出され,中は水蒸気でいっぱいになります。 火を止めたらすぐに,逆手で握ったトングで,缶の真ん中辺りをしっかりつかみます。間髪入れず,手首を返しながら,缶の口からボールの水に突っ込みます。ここでためらうと,熱湯が飛び散ったり,缶がつぶれず失敗に終わります。思い切って,一気に突っ込みましょう。すると,缶が大きな音を立てて瞬間的につぶれます。 水に突っ込むと,缶の口を水で塞いだことになります。そして,水が中に吸い込まれます。同時に中の水蒸気が冷やされ,瞬間的に水に戻ります。水蒸気が水に戻ることによって体積が約1700分の1になり,缶の内部が真空に近い状態になります。そして,相対的に大きくなった大気圧によって缶が潰されるのです。 つぶれたアルミ缶を持ち上げると,口から入り込んでいた水が,ドボドボ出てきます。 ガスコンロの火力が弱くて,勢いよく沸騰しない場合があります。その場合は金網を外し,コンロの金網だけにして直に加熱してください。水量が少な過ぎて途中で水が無くなると,アルミ缶に穴が開くので気をつけてください。 同じような方法で,一斗缶つぶしやドラム缶つぶしもできます。いずれも,大気圧のパワーをダイナミックに体験できます。しかし,缶を大きくすれば危険性も増します。 高温の金属や水蒸気は重大な事故にもつながるので,この実験も含めて,必ず指導者のもとで行いましょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ロートで大気圧の実験をしよう フラスコで大気圧の実験をしよう ドラム缶つぶし ペットボトルを大気圧でつぶそう ふれあい水槽 ゴム板式空き缶つぶしをしよう ゴムピタ君で持ち上げよう 一斗缶つぶしをしよう コップで大気圧のすごさを感じよう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理,地学 大気と水 感性,原理法則の理解,工夫,探求心 206 春夏秋冬
春夏秋冬
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