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生物学の視点での子育て3 基本的なしつけ

生物学の視点での子育て3 基本的なしつけ

 人間社会の中で摩擦を起こさずに生きてくためには、他人に迷惑をかけないためのルールの修得が必要です。これがしつけです。  個性は集団あっての個性ですから、集団を破壊するような自分勝手な行動は個性ではありません。個性は集団を傷つけずにむしろ癒すようなものでないといけません。どのような理由があろうとも、「人を傷つけることは駄目」という断固とした関わりが肝心です。もっとも、その厳しさは本質的なことに違反した時だけに限り、そうでない場合はどんなに辛口でも六分の甘さ(ほめること)は残しておかなければなりません。「飴と鞭」という使い分けは、人間も動物である以上欠かせない条件なのです。厳しさだけでは麻痺して効かなくなり、甘さだけでは社会から跳ね出され共に生きていくことができなくなります。あまりに「自明の理」な事柄ですが、どうやらその当たり前のことが忘れられているのではないかと危惧しています。

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