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とんだ誤解  乳牛ははじめから乳を出すわけじゃない

とんだ誤解  乳牛ははじめから乳を出すわけじゃない

 乳牛は成長すると乳が出る種類の牛と思いこんでいる人もいますが、それは明らかに間違いです。乳が出るためには、その乳を飲む子どもを生ませる必要があります。  子どもの頃、私の家では乳牛を飼っていましたから、出産や生まれた子牛の育つ様子を身近に見て育ちました。生まれた子牛は、雌なら後に売ることができるので、そのまま育てられました。けれども、雄だと利用価値がないとして処分しなければなりません。子ども心に、そのことが悲しく子牛が哀れでなりませんでした。
乳牛の他に毛を採るための羊も飼育していました。羊のシッポはウサギのような丸っこいシッポだと思っている人も多いと思いますが、本当は30cmほどの長さのひも状のシッポです。シッポが長いとお尻の周囲が汚れて不潔になりますし、毛刈りのときの邪魔になるので、家で長い尻尾を焼きごてで切断しました。(最近の方法は、専用器具で輪ゴムをきつくかけて、そのまま2週間ほど放置、自然に腐ってポロリと落ちるのを待ちます。)動物の実態を知らないと、とんだ誤解のまま・・・ということになります。

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