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植物的命と動物的命  命のあり方に違いがあるのは当たり前

植物的命と動物的命  命のあり方に違いがあるのは当たり前

 “一寸の虫にも五分のたましい”と言われるように、生きとし生きるものすべてに命があり、大切にしなくてはなりません。けれども、植物的「命」をもつ多くの植物や、昆虫のような動物、動物的「命」を持つほ乳動物、さらに心まで持つ人間では、同じ命と言っても、その在り方に違いがあるのは当然でしょう。  植物は、光合成や呼吸など生命維持の基本的な機能は持っていますが、神経系はありません。昆虫なども分散した神経はあるものの、一つの中枢にまとめるヒトのよう大脳はありません。そうすると教育的には命を十把一絡げにするのではなく、植物的、動物的、それから人間の命と三段階に考えて使い分けてもよいのではないかと思います。すべてが同じ命ということなら、花を摘んだりすることはとんでもないことです。ですが、命のあり方をきちんと伝えるなら、花や葉を採って遊ぶことを禁止せずに、むしろ奨めたいものとなります。もちろん、他家の庭の花を無断で採らないことや摘む量を加減することなどは、当たり前の基本的生活習慣として身につけなければなりません。それは言うまでもないことです。

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