懐中電灯やレーザーポインターを壁に向けて、スイッチを入れてみましょう。壁が明るくなると同時に、レーザーポインターの赤い点が見えるはずです。 では、懐中電灯やレーザーポインターを空に向けてみましょう。何の変化も無く、スイッチを入れたかどうかさかえ分かりません。太陽は遠く離れた地球に強い光を放っているのに、宇宙船から太陽を見ると太陽の周りは真っ黒です。言い換えると太陽の周りの宇宙空間は、光に包まれているのに真っ黒に見えます。これは、光があっても反射するものがないから真っ黒に感じるのです。つまり、いくら光に満ちていても反射するものがなければ、光はそこを通り過ぎてしまい、私たちの目には届かないのです。レーザーポインターを空に向けてスイッチを入れても、何の変化も無いように見えるのもそのためです。 夜、サーチライトなどで夜空を照らすと、光の線が見えます。これは大気があり乱反射しているためです。もし、地球に大気が無ければ昼間でも空は真っ暗（真っ黒）です。大気の無い月で空を見上げると、真っ暗な空に星が見え、その中に太陽が輝いて見えるそうです。 yuy
