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色の足し算  足し方の三つの方法

色の足し算  足し方の三つの方法

 カラーテレビ、液晶ディスプレイなどを拡大して見ると、規則的に並んだ赤、緑、青の粒が見えます。この3色が光の三原色と呼ばれ、三つの光の強さや混ぜ合わせる割合を、さまざまに変えて組み合わせることで、あらゆる色が作り出せるわけです。例えば、赤と緑を混ぜると黄になります。同様に緑+青=水色、青+赤=紫、赤+緑+青=白となります。

 色を足すと言っても、その足し方には三つの方法があります。一つは、舞台照明などに用いられる方法で、同時に2色以上の光を重ね合わせて違う色を作ることから、「同時加法混色」と呼ばれています。二つ目は、「並置加法混色」で、絵画の点描やモザイク画、建築物のタイルなど、色を細かく並べたものです。離れたところから観察すると、それぞれの色が見えなくなり混色して新しい色に見えます。三つ目は「継時加法混色」と言い、コマや円盤を扇形に色分けして、個々の色が識別できないくらいの速度(約30回転/秒以上)で回転させるような方法です。回転を始める前にはそれぞれの色が単独で見えるのに、回転後は、それらの色が混色して別の新しい色になります。

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