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光の届き方と信号の色  信号の色は赤黄青?赤黄緑?

光の届き方と信号の色  信号の色は赤黄青?赤黄緑?

 信号の色は国際規格で「赤・黄・緑」と決まっていますが、どうしてこの色なのでしょう。目で見える光を「可視光線」と言います。可視光線は虹の色と同じで、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫です。可視光線の中で最も遠くまで届くのは赤で、一番届きにくい色は紫です。赤は「波長が長い」と表現され、途中にじゃまなもの(チリや水の粒など)にぶつかりにくいのです。反対に紫は「波長が短い」光で水滴やホコリなどにじゃまされ、届きにくくなります。波長の長さは赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順なので、信号の色が紛らわしい橙をのぞいた「赤・黄・緑」なのは理にかなっています。

 ところで私たち日本人は信号を「赤・黄・青」と言うことがあります。表示は確かに緑色なのに「青」と言うのはなぜでしょう。元々日本人には緑のリンゴを「青リンゴ」と言ったり「山が青々としている」などと言ったり、緑よりも青を使う習慣があります。そのことと関わりがあるかもしれません。
 ちなみに私は運転免許試験の適格検査で、青信号を指されこの色は何?」と聞かれて、「みどり」と答えると「緑信号なんてない。青に決まっとる」と叱られました。

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