原体験コラム一覧
科学実験データ一覧

夕日と朝日1  美しい夕日も見れども見えず・・・

夕日と朝日1  美しい夕日も見れども見えず・・・

 文科省の調査によると、子どもたちの20%以上が朝日や夕日を見たことがないそうです。立ち並ぶビルや家々の陰になり、それらを見ること自体が難しくなっていることも一因かもしれませんが、意識しなくては何も見ることはできません。美しい情景を「見れども見えず」では寂しい限りです。夕日や朝日を見て心が洗われるような気持ちになったり、生きる活力をもらったり、そういう経験のない大人が増えてしまうのでしょうか。

 機会があれば、晴れた日に意識して夕日や朝日を見比べてみましょう。夕日を目にするのは比較的容易です。朝日を見ようとすると少し早起きをしなくてはなりませんが、二つの違いは、ただ時刻の違いだけではありません。心に浮かぶイメージが異なっているように、色合いにも違いがあるのです。夕日は赤や橙が強く、真っ赤に燃えているという表現がぴったりです。もっとも、その勢いは時間と共に弱まっていきます。それに対して朝日は、橙や黄色味が強く、暖かく明るい感じがします。太陽自体に変化はありませんから、この違いは空の状態の違いによるものです。

前のページへ戻る