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雌雄同体と雌雄異体、どちらが有利?

雌雄同体と雌雄異体、どちらが有利?

 生物同士が接合、交配など何らかのかたちで遺伝子交換を行うことを性と捉えるなら、すべての生物に性は存在していると言えます。精子や花粉など雄性配偶子をつくる個体は雄、卵子など雌性配偶子をつくる個体は雌、雌雄の配偶子を同一個体でつくるような個体は雌雄同体です。脊椎動物では雌雄が別個体(雌雄異体)のものが一般的で雌雄同体は例外です。ところが、被子植物では雌雄の区別のあるもののほうが例外になります。

 では、雌雄同体と雌雄異体ではどちらが得でしょうか。同じ形質の子孫だけを遺すには雌雄同体の方が有利なように思えます。けれども、新しい環境に適応するためには、遺伝子の組み換えのできる雌雄異体の方が得策のようです。どちらも一長一短、簡単に結論付けることはできません。

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