中国鍋の噴水

　中国の漢の時代に「魚洗」と呼ばれる鍋が作られました。この鍋の底には魚や龍が彫りこまれています。水を入れて鍋の持ち手をこすると，水面の四方から水しぶきが上がります。この現象を，家庭にあるステンレスボウルで再現してみましょう。

　ボウルが動かないよう，１００円ショップなどの滑り止めマットの上に置きます。ボンドで固定してもよいでしょう。手を石けんでよく洗って油脂や汚れを落とします。そして，ボウルの両縁を水で濡らした手のひらでこすると，水面に水しぶきが上がります。

　ボウルを手のひらで擦ると細かい振動が発生し，それが水に伝わって水しぶきが上がるのです。ボウルの振動には，大きく振動する部位とほとんど振動しない部位ができます。この波は定常波と呼ばれています。

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