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グレープフルーツ電池でLEDを光らせよう

  • グレープフルーツ電池でLEDを光らせよう

材料

グレープフルーツ スポンジゴム 爪楊枝 コンクリート用釘(38mm) 銅線(0.9mm) 導線 LED

内容

・グレープフルーツで電池を作る。
・亜鉛メッキの釘を負極,銅線を正極にして,回路を組み立てる。
・グレープフルーツの房に釘と銅線を刺すと,電流が流れることが分かる。

詳細

 科学雑誌に載っていた実験の追試です。果物電池はNo.98で作りましたが,これは,グレープフルーツを1個丸ごと使った実験です。  まず,皮を剥きやすくするために,沸騰した湯で3分間煮ます。その後,ボールの水で1分間冷やします。こうするとフワフワになり,指で簡単に外皮を剥くことができます。房の皮まで破れないよう気をつけて,白い皮も取り除きます。  房がくっついているとショートするかもしれないので,1つ1つ別々にします。スポンジゴムに,房の数だけ爪楊枝を突き立てます。そこに,房(ピース)を突き刺して自立させます。  この電池の仕組みは,亜鉛板をマイナス極に,銅板をプラス極に,電解質を硫酸にした,ボルタの電池と同じです。亜鉛がイオンになり,電子を放出します。電子は導線を通って銅板の方へ流れます。そこで,硫酸から電離していた水素イオンと結びつき,水素(泡)が発生します。これが繰り返され,亜鉛板から銅板へ電子が流れ続けるという仕組みです。  グレープフルーツ電池では,果汁が電解質になります。マイナス極は,亜鉛メッキを施したコンクリート用釘(38mm)を使います。念のため,塩酸などを滴下して,泡が出るかチェックしておきます。プラス極は,導線も兼ねた銅線(0.9mm)を使います。釘に10cmの銅線を固く巻きつけたものを,必要数作っておきます。それを,グレープフルーツのピースに,互い違いに突き刺していきます。釘と銅線は触れないようにします。回路の両端に導線をつないで,セット完了です。  銅線側をLEDの短い足に釘側を長い足につなげば,電流が流れて光ります。赤色LEDは余裕で点灯しますが,青色LEDは,何とか光る程度でした。  

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
化学 電気 探究心 855 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
難しい
普通
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