葦 竹輪 (ハサミ)
・葦原でアシハラガニを釣る。
・葦で釣り竿を作り,穂先に餌の竹輪を結びつける。
・カニが鋏で餌を挟んでなかなか離さないので,釣り上げることができる。
河口に広がる葦原にできたワンドには,アシハラガニが無数に生息している場合があります。中型のカニで,大きな鋏の挟む力は強力です。食欲が旺盛で釣りやすいので,手作りの釣り道具でカニ釣りを楽しんでみましょう。持ち物は安い竹輪だけです。竹輪を切るのに,ハサミがあったほうが良いかもしれません。 まず,釣り道具を作ります。材料は長めの葦1本です。先から1.5mほどに切ったら,葉をすべてちぎります。稈(茎)は比較的丈夫で,よくしなる竿になります。穂の部分をしごいてすべて取り去ると,細くて柔軟性のある糸代わりになります。餌は,1㎝ほどの輪切りにした竹輪です。穂先の部分を竹輪に通して丸結びにすれば準備完了です。 引き潮のとき,多くのカニは穴に潜り込んでいます。満ち潮になると葦原に潮が入り込んでくるので,穴から姿を現します。水に浸かった葦の根元に,餌の竹輪をそっと落として待ちます。しばらく待つと,カニが餌を挟み込みます。ゆっくり竿を上げると,竹輪にぶら下がったカニを釣り上げることができます。少しぐらい揺すっても,大きな鋏で挟んだ竹輪を離しません。途中でバレることは少なく,手に乗せて初めて逃げようとします。水が澄んでいると,楽しい見釣りをすることもできます。 水温の高い夏場の遊びです。コンディションが良いとたくさん釣れるので,一匹釣れたら10点とカウントし,皆んなでカニ釣り競争をしてみてはいかがでしょう。強力な鋏で指を挟まれないよう気をつけましょう。また,深みに足を取られることがあるので,必ず大人と一緒に活動させてください。
原体験 生物 | 動物 生態 | 遊び心 | 829 | 夏
|
川; |
普通
|
少し危険
|