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つる性植物で,弦楽器遊びをしよう

  • つる性植物で,弦楽器遊びをしよう

材料

つる性植物のツル

内容

・つる性植物のつるで,音を奏でる。
・ツルの先を指に巻いて耳の穴に突っ込み,ピンと張って弾く。
・骨伝導で,弦楽器のような綺麗な音が聞こえる。

詳細

つる性植物は,ヒマワリのように茎で自分の体を支えることができません。そのため,他の植物に巻きついて高く伸びていきます。長さに対して茎の太さが細いので,途中で切れないよう,引っ張りに強くなっています。それは,つるの材が,縦方向の細長い繊維が多くなっているからです。 この細くて丈夫なつるを使い,ベンベンベンと音を出す伝承遊びを楽しんでみましょう。カニクサ・ヤマノイモ・クズなどを採取します。きれいに葉をしごき落とします。つるの一端を歯でくわえ,他端を指に巻きつけてピンと張ります。別の指でつるを弾くようにすると,歯を伝わる骨伝導も加わって,弦楽器のような音が響きます。 さらに音が綺麗に聞こえる方法も試してみましょう。つるの一端を人差し指に一巻きし,指先を耳の穴に突っ込みます。他端も,緩まないよう別の指先に巻いてピンと張ります。自分で弾いてもいいのですが,友だちに弾いてもらうのがいいでしょう。下の方を弾いてもらうと高い音が,真ん中あたりを弾いてもらうと比較的低い音がするので,音階の違いを聴き比べてみましょう。なお,この方法は「ノートルダムの鐘」 という実験と同じです。 カニクサは別名「三味線草」と呼ばれていて,ペンペンと比較的高い音がします。ヤマノイモは,本物かと思うほど渋いベースの音がします。クズは太いので,さらに重厚な音が耳に響きます。 自然のものでもこんなに良い音が出るのかと,プチ感動してしまいます。いろんなつるで,音色の違いを聴き比べてみましょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ナズナで遊ぼう ノートルダムの鐘の音を聞いてみよう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
伝承遊び 音 振動 探究心 824
夏
山;
山
普通
少ない
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