乾燥した丸太や角材、チェーンソー、ドリル、着火剤
・木こりのろうそくを作る。
・丸太や角材にチェーンソーで十字の切れ込みを入れる。
・効率的な燃焼の仕組みがわかる。
フィンランド製の「木こりのロウソク」という商品がありました。今は国内でも、類似の商品が購入できるようです。北欧の木こりは、よく乾燥させた丸太を加工して、炊事や道明かり、動物よけとして使いました。その生活の知恵には、効率の良い燃焼の仕組みが隠されています。実際に作って点火し、燃焼の様子を観察してみましょう。 よく乾燥させた丸太や角材を用意します。フィンランドでは,数年間も乾燥させておくそうです。上部の中心に、ドリルで直径2㎝ 深さ5㎝ほどの穴を開けます。後でここに、初期燃焼を助ける着火剤を入れます。 これだけでは,太い木材が燃え続けることはありません。そこで,穴を中心にして、チェーンソーで十字の切れ込みを入れます。ただ、チェーンソーは一般的ではありません。手間がかかりますが、十字の切れこみの代わりに、ドリルでたくさんの穴を開けても良いでしょう。 穴に入れた着火剤に点火すると、火が木に燃え移っていきます。やがて大きな炎を上げて燃えさかるのは、炎による上昇気流が発生するからです。そして,燃焼に必要な空気が、ふいごで送り込んだように狭い十字の隙間から勢いよく吸い込まれるので、効率の良い燃焼が可能になるのです。 煙の出ない完全燃焼なので、キャンプをしながら木こりのロウソクの炎を囲んで、北欧の木こりの知恵について語らってみてはいかがでしょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) レンガでロケットストーブを作ろう 瓦でロケットストーブを作ろう 空き缶で完全燃焼させよう
110830T化学 | 熱 | 工夫 | 672 | 春夏秋冬
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山;野原;広場; |
難しい
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少し危険
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