オドリコソウ
・オドリコソウの蜜を味わう。
・春にオドリコソウを探して、筒状の花をはずして吸ってみる。
・オドリコソウに甘い蜜があることがわかる。
オドリコソウは、あまり日の当たらない野山の崖下や薮などに生えるシソ科の植物です。対生の葉の付け根に、茎を取り巻くように淡紅紫色(白い花もあります)の唇型の花をつけます。その姿を菅笠(すげがさ)をかぶった踊り子に見立てたことから、「オドリコソウ」の名前がつけられています。また、「スイバナ」という別名で古くから親しまれてきた植物です。貝原益軒 の「大和本草」にも「小児花ヲ吸ウ」とオドリコソウについての記述があります。 スイバナの他、スイスイバナ、チチバナなどの方言名で呼ばれています。
子どもたちが蜜を吸って遊ぶ花は、オドリコソウ以外にもたくさんあります。スイカズラをはじめ、レンゲソウ、ムラサキツメクサ、ツツジなども蜜を味わうことができます。これらの花は、共通して基部が筒状で蜜を吸いやすい形になっています。スイカズラは正式な和名ですが、文字通り、花 の基部にたくさんの蜜を含み、大型の蜂が花の基部を食い破って蜜を吸う花として知られています。
*ツツジの仲間は、ヤマツツジのように花びらを含め食用になる花もありますが、レンゲツツジのように葉や花に毒を含むものもあり、注意が必要です。
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原体験 | 植物 | 感性 | 670 | 春夏
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やさしい
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少ない
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