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チガヤを食べる

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材料

チガヤ

内容

・チガヤを食べる。
・若い花穂を,口に入れてかむ。
・ほのかな甘みを味わえる。

詳細

 チガヤはイネ科の多年草で,5 6月に,日当たりの良い野原や河原で群生して白銀色の花穂を出します。細くてしなやかな花穂が風になびく姿は、涼しげで心地よいものです。地下茎を伸ばして一面に繁茂しますが、ススキやセイタカアワダチソウなどに背丈で劣るため、やがて姿を消してしまいます。しかし、河川の土手などでは毎年チガヤの群生が見受けられます。これは、定期的に草刈りや土手焼きが行われて草丈が低く維持されているからです。  また、チガヤをマット状の製品にして法面に設置している土手があります。これは、チガヤの群落によって、降雨などによる土手の浸食を防ぐためです。芝を植栽するよりも、定期的な刈り取りなどの維持管理コストが低減できることがメリットの1つです。  チガヤの若い花穂を「ツバナ」といいます。地面近くでまだ葉鞘に包まれている若い花穂を口に入れてかんでみましょう。白い穂が見えているものは適時を過ぎています。取り出したときにしなっとなるほど柔らかな穂が適しています。  真綿のようなスベスベした独特の感触があり,かむと,ほのかな甘い汁が出てきます。サトウキビの近縁で、糖分を蓄える性質があるからです。ガムのような感覚で甘みを楽しんだ後,味がなくなったカスは捨てます。チガヤの地下茎の新芽をかじっても,甘い味がします。ただ、現代の濃い味に慣れた味覚には、もの足らなく感じるかもしれません。  万葉集に、紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌があります。 「戯奴(わけ)がため、我が手もすまに、春の野に、抜ける茅花(つばな)ぞ、食(め)して肥えませ」 かすかな甘みですが、手間暇かけて集めた茅花(つばな)を食べさせて、肥えてもらいたかったのでしょうか。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) セリを食べる ナズナを食べる オオバコを食べる 春を味わう,野草の贅沢22種盛り 020330T 100508 110527

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物,生活 五官,生態 感性,遊び心 306
春

やさしい
少ない
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