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色が見える1  視細胞の役割分担

色が見える1  視細胞の役割分担

 当たり前ですが、真っ暗闇では物が見えません。また、目を閉じたままでも物を見ることはできません。物や色を見るためには光と目が必要です。太陽の光や電球の光にはいろいろな色の光(いろいろな波長の光)が含まれていて、私たちの目は、この波長を感知して色として識別します。

 私たちの目に光が入ると網膜にある視細胞がそれを吸収します。光によって運ばれたものの形や色の情報を視細胞がキャッチするのです。視細胞には「すい体」と「かん体」の二つの種類がありますが、光を色として見るのは「すい体」の働きです。「すい体」には、長い波長の光に反応する「長すい体」、中間の波長の光に反応する「中すい体」、短い波長の光に反応する「短すい体」があります。目にはいろいろな波長の混ざった光が入ってきますから、三つの「すい体」がそれぞれ反応して働いています。波長の長い光が目に入ると「長すい体」が活発に働き赤い色として見えます。「中すい体」が働けば緑色「短すい体」が働けば青色に見えます。また、「長すい体」と「中すい体」が同時に働けば黄色に、三つの「すい体」が同時に働けば白く見えます。                Ane

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