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ゴボウ堀り  ごぼう抜きでないゴボウ

ゴボウ堀り  ごぼう抜きでないゴボウ

 能登の沢野ゴボウは、江戸時代には加賀藩の特産として将軍家に献上された良質のゴボウとして知られています。

 長さ1m太さ3cmもあり、肉質の柔らかさと味・香りともに比類なきものです。そこで能登を探る環境教育のプログラムに沢野のゴボウ掘りの体験を組み入れてみました。最初はスコップと鉄棒での手作業でした。重労働であることが事前に知らされていたため参加者は大学生数人でした。傷つけたり途中で折れたりすると商品価値がなくなるので、地元の指導者の指示に従って、ゴボウの周りの土を掘り下げ(抜き取らずに)掘り取りました。時間をかけて先端の枝根や細根まで掘り上げる作業でした。次は機械を用いてのゴボウ掘りです。この場合は、あらかじめ機械堀を想定した畝作りと蒔き付けがなされています。直線状の畝に沿ってキャタピラが回転しながらごぼうの近くに深さ50cmぐらいの深い溝を掘っていきます。続いて、壁面を掘り棒で崩しながらゴボウを取り出すのです。

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