ネオジム磁石 釘 アルカリ単3乾電池 リード線
・シンプルモーターを回す。
・ネオジム磁石と釘と電池と導線で回路を作る。
・ネオジム磁石をくっつけた釘が高速回転する。
シンプルモーターは,その名の通り最も簡単なつくりのモーターの1つだといえます。準備する物は,ネオジム磁石・釘・アルカリ単3乾電池・リード線です。 ネオジム磁石は,直径5㎜高さ5㎜ぐらいのものを使います。大きい物でも回りますが,高速回転させるためには小振りの方がよいでしょう。大きすぎると回りにくいし,ぶら下げたときに,重さに耐えかねて落ちてしまうからです。そして何より,安価なことも重要なポイントです。ダイソーのチェスタイプというマグネットから,4個のネオジム磁石を取ることができます。ペンチで潰すと,簡単にばらすことができます。 写真のように,45㎜ぐらいの釘の頭に,ネオジム磁石をくっつけます。この磁石+釘を,電池の極にぶら下げます。正・負どちらの極でもかまいません。磁石+釘は釘の先端でぶら下がっているので接触面積が小さく,回転しやすくなっています。電池のもう一方の極と磁石の側面とをリード線でつなぎ,回路を閉じます。 電流が流れて,フレミングの左手の法則により,磁石を回転させる力が発生します。この力は連続的に発生するので,磁石+釘はドンドン速く回転するようになります。手に振動が伝わってきますし,ブーンと小さな音までするほど高速回転します。とても簡単な仕組みなのに予想以上の高速回転をするので,子どもは元より,原理を理解できる大人に人気があります。 磁界に電流が流れると力が発生します。磁石の側面にリード線を当てるので,電流は磁石内を中心からリード線の接点方向に流れます。その電流に対して力が発生します。中心付近と接点付近とではモーメントの差があるため,外側ほど大きな力を受けることになり,それが磁石を回転させる力となると考えられます。 電池の極や磁石の極を反対にすると回転方向も反対になるので,フレミングの左手の法則で予想しながら実験してみましょう。 シンプルモーターの回路はショート回路なので,指先が熱くなることがあります。そのため,高速回転に達したらリード線を磁石から離してください。子どもには,10秒以上続けてリード線を接触させないように注意してください。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) ぶちゴマを作ろう 電気ぶちゴマを回そう New 電気ぶちゴマを回そう
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