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採集と飼育  本当に大事なことは何でしょう?

採集と飼育  本当に大事なことは何でしょう?

 草木の心が分かる人はあらゆる人を包める”とうい言葉を学生時代に聞いたことがありました。  その時には、植物には命はあるが心はあるだろうかと思ったものでした。その後、「採集と飼育」の会に所属し、採集会と雑誌の編集に30年ほど関わりました。植物は胴乱や野冊を片手に採集し、昆虫も捕蝶網や青酸カリの入った毒瓶を持っての採集でした。けれども、自然保護の運動が盛んになるにつれ、こういう会の活動にも風当たりが強くなりました。  私は、動植物を悪戯に乱獲することはどうかと思いますが、採集しそれを心を込めて飼育栽培することがいけないことだとは思いません。飼育や栽培の過程で、それがたとえ枯れたり死に至ったりすることが予想されても子ども達には奨めたいものです。ときに、「あなたのやっている自然教育には自然保護の精神が欠如しているのでは」と批判されることがあります。そのような場合に、私は反論せず素直に耳を傾けていますが、心の内では静かに「そのようなことはありません。本当に大事なことは何でしょう」と問いかけています。

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