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飛ぶ種(たね)で遊ぼう3 テツカエデ

  • 飛ぶ種(たね)で遊ぼう3 テツカエデ

材料

テツカエデの種子 折り紙(100円ショップの両面折り紙) 木用ワッシャーM6 シール

内容

・種子(たね)はどうして翼を持つのだろうか考える。
・種子(たね)の飛び方を観察する。
・少しでも遠くへ種子を飛ばすような工夫がなされていることが分かる。

詳細

動くことのできない植物は,種子の形で移動し,その分布域を広げていきます。種子が親の植物から離れていく方法には,以下のように,いくつかのタイプがあります。鳥や動物に食べられるもの。動物の体にくっついて運ばれるもの。水に浮かんで運ばれるもの。風に飛ばされるもの。 風に飛ばされて運ばれる種子は,いろんな飛ぶ道具を持っていて,ゆっくり風に乗って落下していきます。カエデの仲間は,2つの種子がつながったプロペラのような形をしています。親の木から離れて,プロペラが回るようにくるくる回って落下していくと思っている人が多いと思います。しかし,実は2つの種子は分かれて,別々に回転しながら落下していきます。これを翼果といいます。カエデ類の種子を採り,2つの種子がつながったものと1つずつに分かれたものを,投げ上げてみましょう。飛び方の違いがよくわかります。 秋はいろんな種子ができる季節です。落下しながら風に乗って遠くへ飛んで行こうとする種子を探して、飛び方を観察してみましょう。 カエデ類の種子の中でも最も大きいテツカエデの種子を探して,飛び方を観察してみましょう。長さが2.5〜3.5cmにもなるので,飛んでいる様子をダイナミックに観察できます。ただ,テツカエデは山地の中腹以上に分布しているので,見つけるのが大変です。 出典が不明なのですが,テツカエデそっくりのモデルを,折り紙で作ることができます。完成度がとても高いのでオススメです。材料は,100円ショップの両面折り紙が最適です。 もっと高いところから舞い降りてくる様子を再現したいと,錘内蔵タイプにアレンジしました。重いので,5mほど上まで投げ上げることができます。しかし,その分,落ちてくるのも速くなりました。そこで,オリジナルより翼果全体をサイズアップしました。シールを貼って,可愛さも少し加味してみました。 テツカエデの種子の実物は手に入りにくいのですが,そっくりモデルで,翼果のつくりの素晴らしさを体感することができます。また,くるくる回転しながらゆっくり落ちてくるうちに,風に乗って遠くまで運ばれていくであろう種子の様子を,思い浮かべることもできると思います。

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物 植物 探究心 885
秋
室内;山;
室内 山
難しい
少し危険
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