材料 釣り鐘(お寺のもの)
・1本の指で大きな釣鐘を動かすことができる。 ・タイミングを合わせ、あせらないで押す。 ・共振(共鳴)の原理を理解する。
お寺に行くと大きな釣り鐘があります。この釣鐘を動かします。力を入れて押しても釣り鐘はびくともしません。しかし指で押しているとしばらくすると釣り鐘が揺れ出します。 これは,指で釣り鐘を右に押すと,目には見えませんが少しだけ釣鐘は右に動き始めます。右に動いた釣鐘は振り子のように左に戻って,また右に振れます。このときタイミング良く指で釣り鐘を右に押してやります。このように釣り鐘が右に振れるときに指で右に押してやることを繰り返すと,釣り鐘はやがて大きく振れてきます。 ずっと力を加えていると左に戻ってきた釣り鐘の動きを止めることになります。釣り鐘の持つ振れの固有周期(中心から左右に振れて中心に戻ってくる時間)をうまく利用し,右に振れるときに同じ周期で指で右に押してやります。この現象を共振または共鳴といいます。 ブランコをこぐとき,ブランコの振れる方向に合わせて力を加えるとブランコはよく振れます。力の入れる方向が逆になるとブランコはうまく振れません。これもまた,ブランコの持つ固有周期に合った周期で力を加えることによってブランコは大きく振れるのです。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) 共振振り子の不思議を探ろう 周期を知って,お寺の鐘を小指1本の力で揺らそう!
物理 | 波動 | 探求心 | 549 | 春夏秋冬
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普通
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少ない
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