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静電気で風船をくっつけよう

  • 静電気で風船をくっつけよう

材料

ゴム風船,髪の毛・ウールのセーターやマフラー

内容

・風船を,静電気の力で手や天井にくっつける。
・風船を,髪の毛などでこする。
・風船は,長い間くっついたままになる。

詳細

 髪の毛で下敷きをこすると,静電気が発生します。そして,髪の毛が下敷きに吸いつけられて逆立ちます。誰もがやったこの遊びは,目に見えない正と負の電気の引っ張り合いの様子を教えてくれます。
 磁石のN極とS極が引き合うのと同様に,正の電気と負の電気は引き合うのです。こすり合わせた髪の毛は正に,下敷きは負に帯電します。ですから,動きやすい髪の毛が引っ張られて逆立つのです。

 正に帯電するか負に帯電するかは,こすり合わせるものの組み合わせによって決まります。帯電列の左の方にあれば正に,右の方にあれば負に帯電します。例えば,ガラスと絹とをこすり合わせると,絹は負に帯電します。しかし,絹とアクリルをこすり合わせると,絹は正に帯電します。正・負どちらに帯電するかは,相手次第なのです。

 髪の毛とゴム風船とを摩擦すると,髪の毛は正に,風船は負に帯電します。負に帯電したゴム風船を手のひらの上に置くと,体の中の正の電気と引っ張り合って,風船は手のひらにくっつきます。ひっくり返して風船を下にしても落ちずにくっついたままです。まるで超能力のようですが,磁石と同じように考えれば理解できるでしょう。手のひらだけでなく,頭・顔・肩・背中・腹などあらゆるところにつけることができます。
 壁や天井に触れさせても,それぞれの中にある正の電気と引き合ってくっつきます。
空気が乾燥しているときほど静電気が強く発生するのでくっつく力も強くなり,1時間以上くっつけておくことができます。壁や天井を,たくさんのカラフルな風船で飾りつけてみるのも楽しいでしょう。

 髪の毛に汗・油・汚れなどがついていると静電気が起きにくいので,サラサラヘアーで実験して下さい。油分がついていると,髪の毛だけではなく風船の表面にも油分が塗りつけられることになります。すると,髪の毛と風船とを摩擦しているつもりが,細かく見ると,それぞれの表面にある油分同士をこすり合わせていることになります。同じもの同士をこすり合わせても電子が移動しないため,静電気が発生しにくいのです。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ)  静電気クラゲ 静電気でスチロール玉を踊らそう 静電気モーターを回そう   静電気で球をはりつけよう 静電気で水流を曲げよう   静電気で塩とコショウを分けてみよう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 電気 遊び心 483 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
普通
普通
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