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光る生物2  ホタルの光は誘いの信号

光る生物2  ホタルの光は誘いの信号

 光る生物にはホタル、夜光虫、ホタルイカ、ヒカリゴケ、ツキヨタケ、発光細菌などがあります。点滅しながら川辺を飛び交うゲンジボタル、夜の海岸で波の動きと共に美しくあるいは、あやしげに光る夜光虫、富山湾の網の中で光るホタルイカ。真っ暗な部屋で光るフラスコ培養の発光バクテリア。苔むす倒木に囲まれた洞窟でかすかに光るヒカリゴケ、木の幹に幾重にも重なって月明かりにボーっと浮かび上がるようなツキヨタケ。いずれも幻想的な情景です。

 ホタル、夜光虫、ホタルイカは間欠的に光り、ヒカリゴケ、ツキヨタケ、発光細菌などは連続した光を発します。光る時間帯で分けると、ヒカリゴケだけが昼間でそれ以外は夕刻から夜間です。ホタルの発光は、雌雄の信号であることが明らかにされていますが、それ以外の多くの発光の意味は雌雄誘因説、威嚇説、獲物誘惑説、照明説など推測の域を出ません。

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