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鏡に全身を映すには等身大の鏡が必要ですか?  実はこんな大きさで大丈夫・・

鏡に全身を映すには等身大の鏡が必要ですか?  実はこんな大きさで大丈夫・・

 着物の着付けをする部屋には、たいてい等身大の鏡が置かれています。鏡の前に立つ人をそのまま反射した像を映して見せると考えれば、全身を映すためには当然、等身大の鏡が必要だと思われがちです。確かに、鏡に近づきそこに映る自分の像に抱きつくには等身大の大きさの鏡が必要です。

 ところが、抱きついてしまうと今度は自分の全体像を見ることができなくなります。顔だけなら相当近くても映せますが、頭の天辺から足先までの全体像を見ることは、ある程度の距離を置かないと不可能です。鏡から少しずつ離れて全体が見えるようになった位置で、鏡に映る自分の像をトリミングしてみましょう。そうすると、全身を映せる最小の鏡の大きさは、縦は身長の二分の一、横は最も幅の広い腰や肩の幅の半分の長さで足りることが分かるはずです。これは鏡に映っている像が虚像だからです。なぜ二分の一で良いのかは作図してみるとわかります。けれども、まずは体験的に確かめてみてください。自分の像を鏡に映し、続いて全身像が映る位置から順に離れていきます。像の大きさや鏡の中での位置を確かめながら、鏡に映る自分の像の大きさ、その比率などから自分に適した鏡の大きさを考えてみましょう。

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