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パチモンとバッタモン  ポケモンのキャラクターではありません

パチモンとバッタモン  ポケモンのキャラクターではありません

この二つ、あまり品の良い言葉ではありませんが、「いいものではないらしい」「安そうだ」というのが共通するニュアンスです。それでは「パチもん」と「バッタもん」はどちらがいいもので、お買い得でしょうか。

 「パチもん」は、はっきり言うと「偽物」です。「パチる」という動詞(?)は「嘘っぱち」の「パチ」だったり、写真を撮る音の「パチリ」から「撮る」→「盗る」の同音で使われたという説もあります。どちらにしても「パチもん」はそれを承知して買う必要があり、品質が多少、本家のものより悪くても文句を言わないというのが暗黙の了解であるようです。

 それに対して「バッタもん」は「本物」です。「バッタ」とは「倒産」の意味でバッタ、バッタと倒れることから来ています。倒産したため、残っている商品を少しでもお金に換えたいことで、法外な安価で買い取られることが多いようです。従って、「バッタもん」は意外と安心な買い物と言えるかもしれません。 あまりに安い商品を吟味するときに、「あっ、これパチもんやな」「いやいやメーカーはしっかりしているからバッタもんや」と、一度使ってみたらいかがでしょう。koku

 *「パチる」に似た言葉に「パクる」があります。この語源もいろいろありますが、警察隠語で「捕縛(ほばく)する=逮捕する」の「ホ」が取れて「パクる」となった説の可能性が高いようです。ものを「パチる」と「パクられる」わけですね。

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